データベースの世界も日々進化しています。これまでは、「SQLデータベース」さえ覚えておけばそれで十分、という感じでしたが、最近になってSQLを使わない「
NoSQL」と呼ばれるデータベースの利用も増えてきています。
中でも一番の注目株は「
MongoDB」でしょう。これはドキュメント指向データベースと呼ばれるもので、「ドキュメント」というJSONライクな構造的データとしてデータベースを構築していきます。固定されたスキーマを持たず、階層的なデータ構造を簡単に構築できるので、用途によってはSQLデータベースより使える、ということも多いでしょう。
このMongoDBは、Spring Bootでももちろん使えます。まずは、MongoDBを用意しましょう。以下のアドレスからダウンロードをして下さい。
https://www.mongodb.org/downloadsここでWindows、Mac、Linuxといった各種プラットフォーム向けのバイナリを入手することができます。Windowsなどは専用インストーラになっていますので、ダウンロードしてから起動し、インストールを行って下さい。
インストール後、インストールしたディレクトリ内にある「bin」フォルダへのパスを通しておきましょう。Windowsの場合、以下のようになります。
C:\Program Files\MongoDB\Server\バージョン\bin
これを
環境変数pathに追加しておきます。MongoDBの起動は非常に簡単で、コマンドプロンプトやターミナルから「
mongod」を実行するだけです。固定スキーマがないので、テーブルの設計などの下準備は一切必要ありません。
■pom.xmlの追加
Spring BootのプロジェクトでMongoDBを利用するためには、
pom.xmlにそのためのライブラリを追加する必要があります。
<dependencies>タグ内に、下のリスト欄のようにタグを追記して下さい。これで、Spring BootでMongoDBを使えるようになります。