■MonoDevelopを使おう
スクリプトの記述は、MonoDevelopを使って行います。MonoDevelopは、Unityがインストールされているフォルダ内に用意されています。ここから直接MonoDevelopを起動するか、Unityから起動して使います。
Unityのプロジェクトブラウザから、編集したいスクリプトファイルのアイコンをダブルクリックすれば、MonoDevelopが起動します。また、<Assets>メニュー内から<Sync MonoDevelop Project>を選ぶと、MonoDevelopを起動し、Unityプロジェクトと同期して最新の状態にします。
このMonoDevelopのウインドウは、いくつかの「Pad(パッド)」と呼ばれる領域を組み合わせた形になっています。このパッドは、MonoDevelopの<View>メニューにある<Pads>から選んで開くことができます。以下に主なパッドについて簡単にまとめておきましょう。
●プロジェクト
ウインドウ左側に表示される縦長のパッドです。ここには、現在利用しているプロジェクトのファイル類が階層的に表示されます。ここからスクリプトファイルをダブルクリックして開いて編集したりします。
注意したいのは、「これはUnityのプロジェクトそのものではない」という点でしょう。これはMonoDevelopのプロジェクトであり、スクリプトファイルやライブラリなど、プログラミング関連のファイルだけが表示されます。Unityでプロジェクトを作成し、MonoDevelopを起動すると、このようにUnityプロジェクトからMonoDevelop用のプロジェクトが自動生成され、両者を同期しながら動くのです。
●テキストエディタ
ウインドウの中央には、スクリプトを編集するためのテキストエディタが開かれます。ここでソースコードを作成していきます。使ってみるとわかりますが、このエディタでは入力中にUnityで利用できる各種の関数やオブジェクトなどの候補をリアルタイムに表示するようになっているため、非常に快適に入力が行えます。もちろん、C#とJavaScriptの両方に対応していますが、JavaScriptでは支援機能などの動作に一部「???」なところが見られるのに対し、C#の対応は完璧です。
●Errors
ウインドウ下部にある横長のパッドです。これはエラーなどを表示するものですが、文法エラーや実行時のエラーはUnity側で表示されるのであまり使わないかもしれません。
●Toolbox/Document Outline/Properties
これらは、デフォルトでは表示されないないかもしれません。これらは登録した短文の入力をしたり、ドキュメントやプロパティを解析し表示するのですが、まぁ、あまり使うことはないでしょう。「そういうものもある」程度に考えておいてOKです。
――以上、いろいろ用意されてはいますが、UnityでC#開発する場合、プロジェクトとエディタ以外はほとんど使わないでしょう。この2つだけ使い方がわかればOKです。
※リストが表示されない場合
AddBlockなどの広告ブロックツールがONになっているとリストなどが表示されない場合があります。これらのツールをOFFにしてみてください。
※MonoDevelopの画面。いくつかのパッドが表示される。

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