プロジェクトに用意されているフォルダの中でもっとも重要なのが「
app」フォルダでしょう。これが、Laravelアプリケーションの主要部分を配置するところになります。
この「
app」フォルダの中には、更にいくつものフォルダが用意されています。以下に整理しましょう。
「Console」フォルダ――コンソールプログラム(コマンドプログラム)がまとめられています。
「Events」フォルダ――イベントのプログラムがまとめられています。
「Exceptions」フォルダ――例外処理のハンドリングに関するプログラムがまとめられます。
「Http」フォルダ――HTTPアクセス時の処理に関するものがまとめられます。アプリケーションで作成する基本的なプログラムはここに用意されます。
「Jobs」フォルダ――キューに追加して実行されるプログラム(ジョブ)がまとめられます。
「Listeners」フォルダ――イベントリスナーのプログラムがまとめられます。
「Policies」フォルダ――「ポリシー」と呼ばれる認可処理のプログラムがまとめられます。
「Providers」フォルダ――サービスプロバイダーというプログラムがまとめられます。
中にはよくわからないものもいろいろありますが、当分は使わないものばかりですので覚える必要はありまえせん。ここで覚えておく必要があるのは、「
Http」フォルダだけです。実際にプログラミングを始めるとわかることですが、Laravelのプログラミングは、まずこの
Httpの中に「コントローラー」というプログラムを設置することから始まります。ですから、この「
Http」フォルダというものだけは覚えておきましょう。
■「Http」フォルダについて
一番重要な「
Http」フォルダの中には、更に複数のフォルダとファイルがあります。これらもざっとまとめておきましょう。
「Controllers」フォルダ――コントローラーというプログラムをまとめておきます。
「Middleware」フォルダ――ミドルウェアという、いわゆるフィルターのような働きをするプログラムをまとめます。
「Requests」フォルダ――リクエストに関するプログラムがまとめられます。
Kernel.php――HTTPカーネルというHttpアクセスのミドルウェアとなるプログラムです。
routes.php――アクセスしたアドレスごとに処理を割り振るルーティングのプログラムです。
とりあえず、「
Controllers」フォルダと、
routes.phpは、実際のプログラミングに入ったらすぐに使うことになります。この2つについては、頭に入れておきましょう。
――というわけで、プロジェクトのだいたいの構成が頭に入ってきましたね。では、次から実際のプログラミングをスタートしましょう。