プログラミングの基本中の基本となるものは、「値」と「変数」です。まずはこれらについてざっと理解しておきましょう。
まずは「
リテラル」からです。ソースコード内に直接記述される値を一般に「リテラル」と呼びます。リテラルの書き方は、多くのプログラミング言語でだいたい共通しています。
●数値リテラル数値は、ごく普通に数字を書くだけです。「
123」とか「0.45」といった具合です。わかりやすいですね。が、実はこうした普通の数字の書き方だけでなく、ちょっと変わった書き方もできるのです。
・4桁ごとにアンダースコア数字は、桁数が多くなるとぱっと理解できなくなります。そこで一般社会では、例えば「
1,000,000」みたいに、4桁ごとに区切り文字をつけて記述したりするんですね。これと同じことをSwiftでも行えます。ただし! 記号はカンマではなく、
アンダースコア(
_)になります。また、桁数を揃えて見せるために、冒頭にゼロをつけて書くこともできます。
例) 0012_3456_7890 (1234567890 と同じ)
・2, 8, 16進数通常の10進数の他に、2進数、8進数、16進数の値も記述できます。これらは、それぞれ数字の冒頭に「ゼロ」で始まる記号を以下のようにつけます。
2進数――「
0b」を冒頭につけて記述(
0b11011 など)
8進数――「
0o」(2文字目はアルファベットのオー)を冒頭につけて記述(
0o7623 など)
16進数――「
0x」を冒頭につけて記述。値は0〜9とA〜Fを使って書く(
0x5fa3 など)
●テキストリテラルテキストは、値の両端をダブルクォート(")でくくって記述します。これは多くの言語で使われているものですね。
例) "Hello" "こんにちは"
・エスケープ記号
テキストリテラルには、直接文字として記述できない記号があります。例えば、ダブルクォートは書けませんね。また改行コードのような制御記号も書けません。これらは、エスケープ記号であるバックスラッシュ記号を付けて記述します。
\"――ダブルクォート(")記号
\\――バックスラッシュ(\)記号
\t――水平タブ記号
\r――キャリッジリターン
\n――ラインフィード
\0――ヌル文字
例) "これは\"ダブル\\クォート\"記号\n"
・変数の埋め込みリテラル内には、変数を埋め込むことができます。これは、
\(変数)といった形で記述します。例えば変数strをリテラル内に埋め込むならこんな漢字に記述できます。
例) "ここに\(str)と表示する"
●真偽値二者択一の状態を示すのに用いるのが真偽値ですね。真偽値は、「
true」「
false」がリテラルとして用意されています。これらを直接記述して使います。