全体の処理の流れを制御するために用意されているのが「制御構文」です。これは大別すれば「
分岐」と「
繰り返し」があります。まずは、分岐からやりましょう。
分岐の基本は、「
if」という構文です。これは「
条件分岐」と呼ばれるもので、条件を設定し、それに応じて異なる処理を実行させることができます。これは以下のように記述します。
・if文の基本形(1)if ( 条件 )
{
……条件が成立するときの処理……
}
・if文の基本形(2)if ( 条件 )
{
……条件が成立するときの処理……
}
else
{
……条件が成立しないときの処理……
}
if文は、
ifの後にある
()に条件となるものを記述します。そしてその条件が成立するならば、その後の
{}内を実行します。条件が成立しない場合、
elseがあればその{}部分を実行します。
elseがついてない場合は、なにもしないで次に進みます。
■比較演算子と真偽値
問題は、
条件となるものとは何か?ということでしょう。もっとも一般的に用いられるのは、
比較演算子というものを使った式です。これは2つの値を比較するためのもので、結果を真偽値として返します。この演算子には以下のようなものがあります。
「
==」:左辺と右辺は等しい
「
!=」:左辺と右辺は等しくない
「
<」:左辺は右辺より小さい
「
<=」:左辺は右辺と等しいか小さい
「
>」:左辺は右辺より大きい
「
>=」:左辺は右辺と等しいか大きい
これらは、式が成立すれば
true、しなければ
falseを返します。これにより、
trueならば
ifの後の
{}が、
falseならば
else以降の
{}が、それぞれ実行されます。つまり、
ifの条件とは、「
真偽値(
true/false)として扱える値」であればよい、というわけです。
下に簡単な利用例を挙げておきます。変数
nが偶数か奇数かを調べて表示するというものです。
n % 2 == 0を計算(
n % 2は、
nを2で割った余りですから、余りがゼロ、すなわち偶数であることを調べています)して、それによって表示するテキストを変更しています。
※ConsoleWriteLineについて先にはじめてプログラムを書いて実行した時にも登場しましたが、ここでは「
Console.WriteLine」というものを利用しています。これは、その後の
()内に記述した値をコンソール(コマンドプロンプトなど)に出力するものです。
同じようなものに「
Write」というものもあります。2つの違いは、「
WriteLineは、値を出力後、改行する」という点です。
プログラムの骨格などは次回説明しますので、とりあえずここでは「
Console.WriteLineを使えばテキストを出力できる」ということだけ覚えておきましょう。