さて、
namespaceの中に記述されるのが、C#のプログラムの中心部分「
クラス」です。このクラスがプログラムの本体となるものです。このクラスの中に、具体的な処理としての「
メソッド」が記述されます。
・クラスの定義クラスとは、ある機能に関する処理やデータなどをひとまとめにしたプログラムのかたまりのようなものです。このクラスを定義するのが「
class」というものです。これは以下のように定義されます。
class クラス名
{
……クラスの内容……
}
この他にもいろいろと追加される要素はあるのですが、最低限、これだけあればクラスを定義できる、と考えてください。例えば「
class Program」とすれば、「
Programという名前のクラスを定義します」という意味になります。その後にある
{}内に、このクラスの中に用意するさまざまな処理などを記述していきます。
・メソッドの定義クラスの中に用意される「
処理」をまとめたものです。クラスの中には、様々な処理を実行するためのメソッドを置くことができます。このメソッドは、基本的に以下のような形で定義されます。
返値 メソッド名 ( 引数 )
{
……実行する処理……
}
これも、この他にいろいろと用意するものもありますが、最低限必要となるのはこれだけ、といってよいでしょう。これらは以下のような役割をします。
返値――メソッドを実行した後、その結果を送り返すことができます。この「呼び出した側に返す値」を指定するものです。これは返す値の形名を使って指定します。例えば整数の値を返すなら「
int」というように記述します。何の値も返さない場合は「
void」というものを指定します。
メソッド名――これがメソッドの名前です。このメソッドを実行させたい場合には、この名前を使って呼び出すことができます。
引数――メソッドを実行するとき、値が必要となることがあります。例えば「数字の2倍を計算するメソッド」なら、その数字をメソッドに渡さないといけません。このメソッドに渡す値を定義するのが、引数です。普通の変数の宣言と同じように、形名と変数名を記述します。複数の値を受け渡す場合は、それぞれをカンマで区切って記述します。
――ここでのサンプルコードは、「
Programという名前のクラスを定義し、その中に
Mainというメソッドを用意していた」ということになります。