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値と変数の基本 (1/5)

■変数宣言とタイプ

プログラミング言語の文法を覚えるには、まず「」と「変数」からしっかり理解していくのが基本でしょう。TypeScriptでは、変数は以下のように宣言します。
var 変数 = 値;
let 変数 = 値;

JavaScriptと変わりありませんね。「letってなんだ?」と思った人もいるかもしれませんが、これはECMAScript6からサポートされている、局所変数のためのものです。もちろん、JavaScriptにもあります。

これだけなら、「JavaScriptと同じだ」と思うかもしれません。TypeScriptが大きく異なるのは、変数宣言の際に「値のタイプ」を指定できる点です。これは、以下のように記述します。
var 変数 : タイプ = 値;
let 変数 : タイプ = 値;

タイプとは、値の種類のことです。TypeScriptには、いくつかのタイプが用意されています。変数宣言時にタイプを指定することで、そのタイプの値のみが保管できるようにすることができます。

■用意されているタイプ

では、このタイプというのはどのようなものがあるのか。以下に整理しておきましょう。

●真偽値(boolean)
真偽値は、trueまたはfalseで設定される二者択一の値です。これらはboolean型として用意されています。

●数値(number)
数値は、すべてnumber型という値として用意されます。TypeScriptでは、整数も実数も区別なくnumber型として扱われます。

●テキスト(string)
テキストの値(前後をクォートでくくって記述したもの)は、すべてstring型として扱われます。

――この他にもタイプはいくつかあるのですが、基本的な値としてはこれだけ頭に入れておけばいいでしょう。

タイプを指定すると、そのタイプ以外の値を代入しようとすると、コンパイル時にエラーが発生します。例えば、
var num:number = 123;
num = "456";

このように書いてコンパイルすると、「error TS2011: Cannot convert 'string' to 'number'.」といったエラーが表示されます。



(by. SYODA-Tuyano.)

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