Gradleは、コマンドにより「タスク」を実行するプログラムです。今まで、「
gradle compileJava」だの「
gradle run」だのといったコマンドを使ってきましたが、これらもすべて「
compileJavaタスクを実行する」「
runタスクを実行する」というものだったのですね。
このタスクは、自分で定義することもできます。ビルドファイル(build.gradle)の中にタスクの処理を記述しておけば、それを
gradleコマンドで呼び出し実行させることができるのです。
タスクは、以下のような形で定義します。
task タスク名 {
……実行する処理……
}
タスクは、「
task」というキーワードを使って定義します。この後にタスク名を記述し、その後にある{}内にタスクの内容を記述します。タスクの宣言の書き方は他にもあって、こんな書き方もできます。
task ( タスク名 ){……}
task ( ' タスク名 ' ){……}
これで、
{}内に記述した処理を実行するタスクが定義できます。では、実際に試してみましょう。
build.gradleの末尾に、下のリスト欄のコードを追記して下さい。そしてファイルを保存し、コマンドプロンプトまたはターミナルから以下のように実行しましょう。
gradle hello
これで、helloタスクが実行されます。実際に実行してみると、
printlnで出力する文以外にもいろいろ出力されることがわかるでしょう。
> Configure project :
org.gradle.api.internal.artifacts.repositories.DefaultMavenArtifactRepository_De
corated@5e73569d
これは、helloタスクを実行したものです。
BUILD SUCCESSFUL in 1s
こんな具合ですね。これは「
クワイエットモード」でタスクを実行すると多くが消えます。「
-q」というオプションを付けて、
gradle -q hello
このように実行して下さい。これで表示はだいぶシンプルになるはずです。