実は、繰り返しにはもう1つの構文があります。それは「
for」という構文です。この
forは、「たくさんある値を順に処理していく」というのに用いられるものです。
※for構文の基本形(1)for 変数 in たくさんの値 :
繰り返す処理……
※for構文の基本形(2)for 変数 in たくさんの値 :
繰り返す処理……
else:
繰り返し終了時の処理
プログラミング言語では、「たくさんの値をひとまとめにして扱うための機能」が用意されています。これは、そうしたもののための専用繰り返しです。つまり、たくさんある値を順に取り出しては処理を実行する、ということを、用意されているすべての値について繰り返していくのです。
この「たくさんの値」というのが何かはちょっと脇において、実際の利用例を見てみましょう。下のリストは、先ほど
whileに掲載したサンプルを、
for構文で書きなおしたものです。
ここでは、
range(……)という見たことないものが使われていますが、これは「1から変数xまでの数字を全部ひとまとめにしたものを作る関数」です。これで、1,2,3,……100という全部の数字をまとめたものを作り、その1つ1つを取り出して
totalに足していってるのですね。
……さて、この
forを使いこなすためのポイントは、「たくさんの値をまとめたもの」というのが何か?という点でしょう。これは一般に「
配列」と呼ばれるものです。というわけで、次はこの配列やその仲間について説明することにしましょう。