では、この関数はどのようにして作るのか、整理しておきましょう。関数は以下のような形で定義をします。
※関数の定義(1) def 関数名 ( 引数1, 引数2, …… ):
……実行する処理……
関数定義の基本は、「
def 関数名」というものです。先ほどのサンプル(2)では「
def showMsg 〜」となっていますから、
showMsgという名前の関数を作っていたわけですね。
そして関数名の後に、
():とつけ、それから改行してインデントをして、実行したい処理を書いていきます。
():の中には、「引数」というのを用意できます。これは、関数を呼び出すときに何かの値を受け渡すのに使います。例えばサンプル(2)では、
def showMsg(str):
このようになっていました。ということは、()内にある「
str」という引数が用意されている、ということになります。
これは、「この関数を呼び出すときに、何かの値を一緒に送るから、それをstrという名前の変数に入れて渡しますよ」ということなのです。サンプルで呼び出している部分を見てみましょう。
showMsg("Taro")
ほら、こんな具合に、関数名の後に()を付けて、
"Taro"という値が書いてあるでしょう? この
"Taro"が、
showMsg関数の「
str」という変数に渡される、ということなのです。
実行している処理を見ると、 こうなっていますね?
print("Hello," + str + ".How are you?")
受け渡された変数strを使って、メッセージを
printしているのがわかるでしょう。
引数は、1つだけでなくていくつでも用意できます。この場合は、それぞれの変数をカンマで区切って記述します。
def showMsg(a, b, c):
こんな感じですね。引数がない場合も、()はつけないといけません。
関数を利用するのに最低限覚えておかないといけないことは、とりあえずこれだけです。意外と簡単でしょう?