プログラムの中で、多数の値を扱う場合に用いられるのが「
配列」です。これは、同じ種類の値をずらっと集め、番号で管理するための特別な値です。まぁ、「ハーモニカ」みたいに、値を収める箱がずらっと並んでるようなものをイメージしてください。
それぞれの箱(値を収めるところ)は「
インデックス」と呼ばれる通し番号が割り振られていて、これでそれぞれの値を取り出したりすることができます。では、配列の基本的な利用について整理しておきましょう。
◯配列の宣言タイプ 変数名 [ 要素数 ];
タイプ 変数名 [ 要素数 ] = { 値1, 値2, …… };
◯配列の値のやり取り変数 = 配列 [ 番号 ];
配列 [ 番号 ] = 値;
配列は、変数と同様に値のタイプと名前を指定しますが、名前の後に
[]というもの(
添字といいます)をつけて、ここで作成する配列の要素数を指定します。宣言だけして、後で個々の要素を保管してもいいですし、作成する際にまとめて初期値を設定してもかまいません。
初期値を指定する場合は、
{}記号を使って、収める値をまとめておきます。なお、初期値を用意する場合は、
[]の要素数は省略してもかまいません(初期値の数に合わせて要素は用意されます)。
下に、簡単な利用例をあげておきましょう。ここでは
arrという
int型の値を保管する配列を用意しました。これに初期値を収めておき、
for構文を使ってすべての要素の値を取り出して合計を計算しています。
サンプルコードをよく見るとわかるのですが、配列のインデックスは「ゼロから始まる」ので注意してください。つまり、最初の要素は
arr[0]です。
arr[1]ではありません。したがって、5つの要素がある場合は、インデックスは「
ゼロ〜4まで」になります。「
1〜5まで」ではありません。これ、なれないうちはよく間違えるので注意しましょう。