デフォルトで生成される
pom.xmlの記述で、一つだけ、やたらタグが複雑になっている部分がありました。
<dependencies>というタグです。
これは、既に触れたように、依存ライブラリの情報を記述しておくためのものです。が、これは記述するタグが多く階層的になっているため、かなりわかりにくいかもしれません。このタグは、基本的に以下のような形で記述されています。
<dependencies>
<dependency>……略……</dependency>
<dependency>……略……</dependency>
……略……
</dependencies>
<dependencies>は、依存ライブラリをひとまとめにして記述するためのものです。それぞれの依存ライブラリの情報は、
<dependency>タグを使って記述します。この
<dependency>タグを、必要なだけ
<dependencies>タグの中に記述していきます。
■<dependency>タグについて
ライブラリ情報を記述する
<dependency>タグは、タグ内にいくつかの情報を記述してライブラリの指定をします。整理すると以下のような形です。
<dependency>
<groupId>グループID</groupId>
<artifactId>アーティファクトID</artifactId>
<version>バージョン</version>
<scope>スコープ</scope>
</dependency>
グループID、アーティファクトID、バージョンといったものは、プロジェクトでおなじみですね。ライブラリ類も、すべてMavenのプログラムとして作成する以上、グループIDやアーティファクトIDが設定されています。これらを指定することで、どのライブラリを使うかがわかるわけです。
唯一、
「スコープ」というのがわかりにくいかもしれません。これは、このライブラリが利用される範囲を指定するものです。範囲というとわかりにくいですが、「どういうときに使うか」を示すものといってよいでしょう。これは、アプリケーションを実行するときに使う場合は、特に指定しなくても大丈夫です。特殊な使い方をするときだけ用意するもの、と考えていいでしょう。