実行後、プロジェクトのフォルダを開いてみましょう。新たに
「target」というフォルダが作成されています。これを開くと、この中に「
SampleMavenApp-1.0-SNAPSHOT.jar」というファイルが保存されています。これが、ビルドして作成されたJarファイルです。
では、このファイルを実行してみましょう。コマンドプロンプトまたはターミナルから「
cd target」を実行し、「target」フォルダに移動して下さい。そして以下のように実行をします。
java -classpath SampleMavenApp-1.0-SNAPSHOT.jar com.tuyano.libro.App
これで、
SampleMavenApp-1.0-SNAPSHOT.jarから
com.tuyano.libro.Appクラスを実行します。そのすぐ下に以下のようにテキストが出力されるはずです。
Hello World!
これが、
com.tuyano.libro.Appクラスの実行結果です。実際に、
App.javaのソースコードファイルがどうなっているか調べてみると、下のリスト欄のように書かれていることがわかるはずです。
■Jarは実行可能ではない!
ところで、作成されたJarファイルを実行するのに、
-classpathにJarファイルを指定して更にメインクラスを指定するという、最近滅多にお目にかかれないクラシックなやり方をしているのに気がついたかもしれません。
実は、
mvn packageで生成されるJarファイルは、
実行可能Jarではありません。ですから、このように面倒くさいやり方をしなければいけないのです。
実をいえば、プロジェクトのビルドと実行は、もっとわかりやすいやり方も用意されています。が、それには専用のプラグインを用意しないといけません。というわけで、もう少し先のところで説明する予定です。それまでは、「mvn packageでパッケージを作り、java -classpathで実行する」というやり方で動作チェックをして下さい。