クラスを実際に使うためには、そのクラスを元に「
インスタンス」を作成し、その中のプロパティやメソッドを利用する方法を理解しないといけません。
●インスタンスの作成クラスからインスタンスを作るには、そのクラス名を関数のように呼び出すだけです。例えば、「
Abc」というがあったとしたら、以下のようにしてインスタすを作ることができます。
var obj:Abc = Abc();
引数には通常、何も指定しません(インスタンス作成時に引数を用意することもできます。これはまた後で)。こんな具合に、クラス名の関数を呼び出す感覚でインスタンスを作成することができます。
●プロパティ/メソッドの呼び出しプロパティやメソッドの呼び出しは、インスタンスを収めた変数の後にドットを付けてプロパティ名やメソッドの呼び出しを記述します。例えば、クラス
Abcの中に
efgというプロパティ、
xyzというメソッドがあったとすると、こんな具合に利用することができます。
var obj:Abc = Abc();
var x = obj.efg; // efgの値を取り出す
obj.efg = 〇〇; // efgの値を変更する
obj.xyz(); // xyzを呼び出す
先ほどの
Heloクラスを利用するサンプルを下に掲載しておきましょう。ここでは
Heloインスタンスを作って
sayでメッセージを表示しています。その後、インスタンスの
nameプロパティを書き換えてまた
sayを呼び出しています。
インスタンスを作ると、その中にクラスの中身がまるごと用意されます。ということは、複数のインスタンスを作った時は、それぞれのインスタンスごとに独立してプロパティなどが保存されていることになります。例えばこの例なら、インスタンスごとに
nameの値は別々のものが設定できます。そうなれば、同じ
Heloクラスから作ったインスタンスなのに、
sayで表示されるメッセージはインスタンスごとに違うものになったりするのですね。