■フォント関係のプロパティ
続いて、テキストの表示(フォント)に関するプロパティについてです。これらには、いくつかのプロパティが用意されています。ざっと整理しておきましょう。
FontFamilyフォントファミリーのプロパティです。これは「
FontFamily」クラスのインスタンスとして値を設定します。この
FontFamilyクラスは、以下のようにしてインスタンスを作成します。引数にはフォントファミリーの名前を
Stringで渡します。
new FontFamily( フォント名 );
FontSizeフォントサイズのプロパティです。これはフォントのポイント数を示すdouble値で設定されます。
FontStyleフォントスタイルのプロパティです。これは
FontStylesクラスに用意されている「
Normal」「
Italic」のいずれかを指定します。用意されているプロパティからわかるように、このFontStyleは、フォントスタイルといっても「斜体(イタリック)かどうか」を示すものです。
FontWeightフォントの太さ、つまりボールドかどうかを指定するものです。これも、
FontWeightクラスの値として指定をします。これは直接インスタンスを作成するよりも、「
FontWeights」クラスに用意されているプロパティを使って指定するのが一般的です。用意されているプロパティには以下のようなものがあります。
Black Bold ExtraBlack ExtraBold ExtraLight
Light Medium Normal SemiBold Thim
――これらの実際の簡単な利用例として、下にリストを挙げておきます。例によって、
textBlock1、
textBox1、
button1のコントロールがあり、
button1の
Clickイベントにメソッドが割りつけてある、という形です。
ここでは
textBox1に数値を入力してボタンをタッチすると、
textBlock1のフォントサイズが変更されます。あわせて、フォントをVerdanaに、またフォントスタイルをイタリックのボールドにします。
フォント関係は、単純に見えますが、それぞれ用意されている専用クラスの値になっているため、使い方が頭に入っていないと意外と面倒です。またフォントスタイルは
FontStyleと
FontWeightに分かれているので、このへんも勘違いしないようにしましょおう。