これで、基本的な
MVCのファイルは作成されました。では、実際にWebアプリにアクセスをして、どのようなものが用意されているのか確認をしてみましょう。Webブラウザから、以下のアドレスにアクセスをしてください。
http://localhost/bake/mydatas/
今回は「
bake」というWebアプリケーションを用意しましたね。そこに「
mydatas」というプロジェクトを
bakeで用意しました。
アクセスすると、既にMydatasを利用した基本的な機能が一通り用意されていることがわかります。が、これ、どこかで見たことありませんか? そう、
Scaffoldの画面です。実を言えば、
bakeで作成されるのは、
scaffoldで用意されるページだけなのです。これらのページのためのファイルを自動生成してくれる、というものだったのですね。「基本ファイルは用意するから、後は自分でカスタマイズしてくれ」ということだったのです。
これ以外のページは、
bakeでは作れません。ですから、もっとも近いものを作成しておいて、それをもとにカスタマイズして利用する、という使い方になるでしょう。大抵の場合、データベースから何らかの形でデータを引っ張ってきて表示するようなページを作ることになりますから、indexやviewのアクションをベースにそれぞれのページを作っていくことになるでしょう。
bakeは万能ではありません。というより、「あらかじめ用意されているいくつかのファイルを作成するだけのもの」といってよいでしょう。が、
CakePHPの基本的なスタイルがわかっていれば、これら基本的なファイルを自動生成してくれるだけでも、ずいぶんと手間が省けて楽になるものです。
bakeでアプリを作ると言うより、「とりあえず
bakeで骨格を作ってからアプリ作りを始める」と考えておくとよいでしょう。アプリの土台を用意するための機能、と割り切れば、
bakeはなかなかに便利なものですよ。