■AspectJとpom.xmlの修正
AOPについて調べてみると、おそらく「AspectJ」というソフトウェアについてたくさん見つかることでしょう。AspectJは、JavaのAOPソフトウェアのデファクトスタンダードといっていいほどに広く使われているソフトです。
Spring AOPでも、このAspectJを利用してAOPの実装をするための機能が用意されています。前回使ったSpring AOPとはまた違った形でAOPを実装できるので、こちらの使い方も覚えておきたいところです。
では、まずAspectJを利用するための準備をしましょう。pom.xmlを開き、<dependencies>タグ内に下のリスト欄の内容を追記して下さい(既に書いてあるspring-coreやspring-aopのタグは削除しないように!)。
例によって、ここではSpring Framework 4.1.7に合わせてバージョンを指定してますので、他のバージョンを使っている場合はそれにあわせて<version>を調整して下さい。
ここでは2つのライブラリを追加しています。「AspectJ RT」は、AspectJのランタイムプログラムです。これが入っていれば、AspectJの機能を利用できるようになります。また「AspectJ Weaver」は、アスペクトの情報を元にアスペクトを組み込んだコードを生成するのに必要なユーティリティプログラムです。Spring AOPからAspectJを利用する際には、この2つをセットで用意して下さい。
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<dependency>
<groupId>org.aspectj</groupId>
<artifactId>aspectjrt</artifactId>
<version>1.8.6</version>
</dependency>
<dependency>
<groupId>org.aspectj</groupId>
<artifactId>aspectjweaver</artifactId>
<version>1.8.6</version>
</dependency>
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