最後に、「なぜ、
HelosControllerが
/helosで公開されるのか」という秘密について触れておきましょう。
この秘密は、「
config」フォルダの中に用意される「
routes.rb」というファイルにあります。これを開くと、下のリスト欄にあるようなコードが記述されているのが分かるでしょう。ここにある以下の文が、helosコントローラーを作成した際に自動的に追加された文です。
get "helos/index"
これは、
"helos/index" というアドレスへの
GETによるアクセスを追加する、という意味を持ちます。「
GET」というのは、
HTTPのプロトコルで、Webページを取得する際のもっとも一般的な命令です。これで、このWebアプリケーションでは、
○○/helo/indexというアドレスへのアクセスが許可されるようになります。
では、このアドレスへのアクセスにより、
HelosControllerの
indexメソッドが呼び出されるようにする設定は? それは「ない」のです。ほら、「設定より規約」ですよ。指定した通りにクラスやメソッドを作成すれば、自動的に認識されるようになる、それがRails流です。ただし、作ったら勝手に使えるようになる、とするとセキュリティ上問題が発生する可能性もあるので、公開するアドレスは
routes.rbに明示的に記述するようにしているのでしょう。
もし、コマンドを使わずすべて自分で一からアプリを手作業で作りたい、という場合には、
Controllerのファイルと、この
routes.rbへのアドレスの追記さえきちんと行えば、自分で
Controllerを作成し追加することができるようになります。
Controller作成の基本としてしっかり頭に入れておきましょう。