作成されたAngularアプリケーションの中には、多数のファイルやフォルダがぎっしりと入っています。これは、Angular CLIが、基本的にnpmを利用してパッケージをインストールしているため、Node.js関連のパッケージが多数組み込まれているのです。
アプリケーション内にあるファイル類は、その多くが
JSONファイルです。これらは、各種ツールの設定情報を記述したものと考えてください。これらを直接編集することはあまりないでしょう。フォルダ類については、基本的な役割を頭に入れておきましょう。
「.git」フォルダ――Git関連のファイルが入っています。
「config」フォルダ――設定関係のファイルです。
「e2d」フォルダ――end-to-endテスト関連のファイルです。
「public」フォルダ――公開フォルダです。ここにWebのリソース類を用意します。
「src」フォルダ――これがWebページ関連のファイルをまとめてあるところです。
■「src」フォルダの中身
アプリケーションで表示するWebページのファイルは、「
src」フォルダの中にまとめられています。この部分が、実質的にAngularアプリの中心部分と考えてよいでしょう。この「
src」フォルダ内には、以下のようなファイル類が用意されています。
「app」フォルダ――Angularのコンポーネント類がまとめられています。
favicon.ico――アイコンのファイルですね。
index.html――これがデフォルトで表示されるWebページになります。
main.ts――起動時に実行されるスクリプトです。
system-config.ts――SystemJSというライブラリの設定ファイルです。
tsconfig.json――TypeScriptの設定ファイルです。
typings.d.ts――TypingsというTypeScript定義マネージャの設定ファイルです。
これらの中に、「
ts」という拡張子のファイルがあるのに気がついたことでしょう。これは、
TypeScriptのスクリプトファイルです。Angularでは、JavaScriptだけでなくTypeScriptも利用できます。Angular CLIで生成されるプロジェクトは、デフォルトでTypeScriptを使うようになっているのです。