Googleアカウントでは、
TO DOが用意されています。GmailやGoogleカレンダーで横に出てくるTO DOリストを使ったことのある人も多いでしょう。このTO DOは、独立したサービス(
Tasks Service)としてGoogle Apps Script内からアクセスできるようになっています。
TO DOの内容は、主に2つのオブジェクトの組み合わせとして管理されています。それは「
タスク(Tasks)」と「
タスクリスト(TaskLists)」です。
タスクは、TO DOに作成した個々の項目を示すものです。項目に設定されたタイトルやその内容などがまとめて管理されています。
タスクリストは、これらタスクを管理するためのものです。意外に知られていないかも知れませんが、GoogleのTO DOでは、複数のリストを作成できます。そして、それぞれのリストに、TO DOの内容を作成できるのです。このリストに相当するものが、タスクリストです。
タスクリストの扱いを理解し、そこからタスクを取り出したりして操作することができれば、TO DOを自由にスクリプト型扱えるようになります。
■Tasks API利用の準備
このタスクの機能を利用するためには、いくつか準備しておかないといけないことがあります。まず、タスクを扱う「
Tasks API」を使える状態にしておかなければいけません。開発者向けの「
Google API Console」にアクセスしてください。
https://code.google.com/apis/console/
ここで左側の「
Services」項目をクリックすると、利用可能なAPIの一覧リストが現れます。その中から「
Tasks API」を探し、これをONにしてください。これでAPIが使えるようになります。また、左側の「
API Access」をクリックして選択し、そこに表示される「
API Key」という値(ランダムな文字列のようなもの)をコピーしておいてください。
続いて、スクリプトエディタを開いて、
<リソース>メニューから
<Google APIを使用...>を選びます。そして現れたダイアログで、「
Tasks API」を
ONにしましょう。下の方に「
API Key」というフィールドがあるので、先ほどの
API Keyをペーストして設定してください。
これでOKすれば、Google Apps Scriptから
Tasks APIが使えるようになります。後は、スクリプトを書いて動かすだけです!