さて、プッシュボタン(
Button)は、ただ表示するわけではなく、クリックして何かの処理を実行させるために使います。この処理は、
Buttonに用意されている「
イベント」を利用して行います。
イベントというのは、さまざまな操作をしたりプログラムの状況が変化したりした時に発生する信号のようなものですね。それぞれの
コントロール(
TextFieldや
Buttonなどのこと)は、どういうイベントに対応するか決まっており、それらのイベント処理のための機能を組み込むメソッドを持っています。
Buttonコントロールをクリックした際のイベントは、「
アクションイベント」と呼ばれます。これは、「そのコントロールがもっとも一般的な形で利用される場合の処理をするためのイベント」です。例えばプッシュボタンなら、「クリックする」という動作がそのボタンのもっとも基本的な操作でしょう。こうした操作をしたときに、アクションイベントというものが発生するようになっているのです。
アクションイベントは、
Buttonに用意されている以下のメソッドを使って設定することができます。
《Button》.setOnAction( 《EventHandler》 );
発生したイベントの処理は、
javafx.eventパッケージにある「
EventHandler」インターフェイスというものを使って行います。
●EventHandlerの仕組みEventHandlerでは、イベントが発生した際に呼び出されるメソッドがあらかじめ用意されています。このメソッドをオーバーライドすることで、そのイベント発生時の処理を実装することができます。これは以下のような形で用意されています。
public void handle(Event e) {
// ここに処理を用意する
}
利用の際には、
EventHandlerをimplementsしたクラスを用意するか、あるいは無名クラスなどを利用してその場でインスタンスを作成してメソッドを実装することになるでしょう。