データベースを使おう！ (8/8)

■メモをテーブルから検索する

続いて、テーブルからメモを検索し表示する「loadText」です。まず、検索するテキストを用意し、それかられいによってSQLiteDatabaseインスタンスを取得します。

String m = edit.getText().toString();
SQLiteDatabase db = dbhelper.
    getWritableDatabase();

続いて、実行するクエリーをStringで用意します。データの検索は、「select * from テーブル where 検索条件」といった形でクエリーを用意します。ここでは検索条件に「memo like %検索文字%」といった式を指定しています。これは、いわゆる「あいまい検索」というやつで、検索文字を含むレコードをすべて取り出すものです。

String query = "select * from " + DatabaseHelper.TABLE_NAME +
    " where " + DatabaseHelper.MEMO + " like '%" + m + "%';";

クエリーが準備できたら、実行します。ただし、execSQLは使いません。今回は、単に実行するだけでなく、結果（検索されたレコード）を受け取って処理しないといけません。こういう場合には「rawQuery」というメソッドが便利です。

Cursor c = db.rawQuery(query, null);

これは、第１引数にクエリーを指定します。第２引数は、クエリー内に埋め込まれた「?」にはめ込むString配列です。ここでは特に使ってないのでnullにしてあります。

実行結果は「Cursor」というクラスのインスタンスとして返されます。これは、たくさんのレコードを管理する働きをもつクラスです。レコード群の１つ１つを選択したり移動したりすることができ、選択されたレコードの値を取り出し処理します。

if (c.moveToFirst()){
    edit.setText(c.getString(1) + "\n" + c.getString(2));
}

public void loadText() throws IOException{
    String m = edit.getText().toString();
    SQLiteDatabase db = dbhelper.getWritableDatabase();
    String query = "select * from " + DatabaseHelper.TABLE_NAME +
        " where " + DatabaseHelper.MEMO + " like '%" + m + "%';";
     Cursor c = db.rawQuery(query, null);
    if (c.moveToFirst()){
        edit.setText(c.getString(1) + "\n" + c.getString(2));
    }
}