作成したWebアプリケーションのフォルダの中には、たくさんのフォルダやファイルが作成されています。これらのファイルを編集したり、必要に応じて新しいファイルを追加したりして開発を行なっていく事になります。
これだけファイルが多いと、「エディタで開いては保存する」といったやり方ではあまりに非効率です。きちんとした開発環境が必要となるでしょう。Play Frameworkの開発には、「
Eclipse」を使うのが最適です。これは、そのままでも使えますが、Scala言語を利用するための「
Scala IDE」という拡張プログラムをインストールしておくとよいでしょう。
●Scala IDEを用意するには?Eclipseで
Scala言語を利用するための拡張プラグインです。これは、Eclipseを起動し、
「新規ソフトウェアのインストール」メニューを使ってインストールできます。メニューを選び、サイトのアドレスを以下のように入力してください。(これはEclipse 3.6/3.7対応の最新版です)
http://download.scala-ide.org/sdk/e37/scala29/stable/site/
なお、2012年1月現在、Eclipse 4.2対応の開発版が以下のアドレスで配布されています。これはまだ正式リリースしていませんが、4.2で開発したい人をこちらを使ってみるとよいでしょう。
http://download.scala-ide.org/nightly-update-juno-master-29x
インストール後、EclipseをリスタートするとScala IDEが使えるようになります。
Scala IDEを組み込むと、
Scalaのアプリケーションを作成するプロジェクトが作れるようになり、Scalaを編集するための専用エディタも用意されるようになります。
●WebアプリケーションをEclipseで使うには?作成したWebアプリケーションをEclipseで開発するためには、まずそのWebアプリケーションをEclipseのプロジェクトとして認識されるように処理しておかなければいけません。これは、playコマンドで簡単に行えます。
コマンドプロンプトで、cdコマンドでWebアプリケーションのフォルダに移動し、以下のようにコマンドを実行してください。(Play 2.1の場合)
play eclipse
これで、Webアプリケーションのフォルダ内に、プロジェクトとして扱うためのファイル類が作成されます。なお、Play 2.0の場合は、「
play eclipsify」となるので注意してください。また、これらは「
play」コマンドを実行し入力待ち状態となったところで「
eclipse(または
eclipsify)」と実行しても同様のことができます。
これでWebアプリケーションをプロジェクトに変換したら、Eclipseの「ファイル」メニューから
「インポート..」メニューを選び、
「既存プロジェクトをワークスペースへ」を選択してプロジェクトをインポートします。ダイアログに表示される
「ルートディレクトリの選択」で、Webアプリケーションのフォルダを選択すれば、それがプロジェクトとして認識されインポートすることができます。
インポートし、エクスプローラーにWebアプリケーションのプロジェクトが追加されたら、後は普通にファイルを開いてEclipseで編集できるようになります!