では、さっそくPlay Frameworkを使ったWebアプリケーションを作ってみましょう。といっても、実は何もプログラミングなどはする必要がありません。Play Frameworkに用意されているユーティリティプログラムを使って、自動的に作ることができるのです。
Play Frameworkのフォルダの中には「
play」または「
play.bat」というファイルがあります。これがユーティリティプログラムです(playはMac OS XやLinux用、play.batはWindows用となります)。これをコマンドラインから実行します。
Windowsであれば
コマンドプロンプト、Mac OS XやLinuxならば
ターミナルを起動し、「
play」と打ち込んでEnterまたはReturnキーを押してください。画面にPlayの起動テキストが表示されます。もし、「playコマンドが見つからないよ」といったメッセージが出てきた場合には、環境変数pathを再確認してみてください。Play Frameworkのディレクトリが正しく設定されていない可能性があります。
なお、2.1の場合は、「Playアプリケーションのディレクトリじゃないよ」と表示されてそのまま終了されますが、2.0ではそのまま
playコマンドが実行され、入力待ちの状態になります。これは、「
exit」と入力することで終了できます。(2.1の場合は、まずアプリケーションを作って、その中で
playコマンドを実行すると入力待ちの状態となります)
playコマンドは、「
play ○○」というように実行するやり方と、まず「
play」を実行し、入力待ちの状態になってから「
○○」とやりたいことを実行するやり方が可能です。どちらのやり方でも、基本的な挙動は同じです。
●「play new」でアプリを作る!では、アプリケーションを作成してみましょう。まず、
cdコマンドでアプリケーションを作成したい場所に移動しておいてください(Windowsのデスクトップなら、「cd Desktop」でOK)。そして「
play new」を実行します。これは以下のように記述します。
play new アプリケーション名
「アプリケーション名」には、作りたいアプリ名を指定します。例えば、「
play new sampleapp」と実行すれば、その場に「
sampleapp」というフォルダが作成され、その中にWebアプリケーションのファイル類が作成されます。実に簡単!
●「play run」でアプリを実行!では、作ったWebアプリケーションを実行してみましょう。これもとても簡単。cdコマンドで、作成したWebアプリケーションのフォルダの中に移動し、以下のように実行します。
play run
あるいは、「
play」と実行して
playコマンドを実行し、入力待ちの状態になってから「
run」と実行しても同様です。
●正式公開時は「play start」で!play runは、開発時に動作確認をする(要するにデバッグモードで実行する)ためのものです。正式にアプリケーションを公開するときには「
play start」を使います。実際にためしてみるとわかりますが、
play runだとPlay Frameworkに用意されたきれいなページが表示されますが、
play startだとそれが表示されず、自分で作った画面表示だけが表示されますよ。
これで、作ったWebアプリケーションをビルドし、Play Frameworkに内蔵されているサーバープログラムが起動し、その上でアプリケーションが実行されます。play runで起動したら、以下のアドレスにブラウザからアクセスしてみましょう。サンプルで用意されたページが表示されますよ。
http://localhost:9000/