では、さっそくNode.jsを使ってみましょう。Node.jsの利用の仕方はとてもシンプルです。「スクリプトを書く」「コマンドで実行する」――これだけです。
既に述べたように、Node.jsのスクリプトは、JavaScriptを使います。といっても、Webページで使っているスクリプトとはかなり違いますので、慣れないとちょっとビビるかも知れません。とりあえず、スクリプトの中身は後回しにして、「書いて動かす」ということを体験してみましょう。
下のリスト欄に、ごくごく単純なスクリプトを掲載しておきました。テキストエディタを起動し、これを記述してから、適当な場所に適当なファイル名(ただし、拡張子は「.js」とする)で保存してください。とりあえずここでは、デスクトップに「
node.js-sample」というフォルダを作り、この中に「
sampleapp.js」という名前で保存した、という形で説明をしていきます。
スクリプトを作ったら、これを実行してみましょう。コマンドプロンプト(
Node.js command promptでOKです)あるいはターミナルを起動し、スクリプトファイルを作成した場所にカレントディレクトリを移動します。
cd Desktop\node.js-sample\
こんな感じですね。スクリプトファイルがある場所まで移動したら、後はnode.jsのコマンドでスクリプトを実行するだけです。
node sampleapp.js
実行すると、スクリプトに問題がなければ「
Server running!!」とメッセージが出力されます。これを確認したら、Webブラウザを起動し、以下にアクセスしてみましょう。
http://127.0.0.1:1234/
ここでは、1234というポート番号で実行していますが、これは自由に変更できます。80に変更すれば、ポート番号を設定せず、単に
127.0.0.1でアクセスできます。また通常は
127.0.0.1の代りに「
localhost」でもアクセスできます。
ブラウザからアクセスして「
Hello World」と表示されたら、Node.jsは無事に機能しています。このサンプルは、単に「Hello World」とテキストを出力するだけのものだったわけですね。
ちなみに、実行しているNode.jsの終了は、コマンドプロンプト(あるいはターミナル)で
Ctrlキー+「C」キーを押してスクリプトの実行を中断するだけです。