これでローカル環境でNode.jsを実行する方法はわかりました。では、これをサーバーにデプロイして一般公開してみましょう。
Node.jsのプログラムを一般公開する場合、普通のレンタルサーバーの類いはまず使えません。サーバー内でNode.jsのプログラムが実行できないといけないため、ただのWebサーバーが使えるだけのサービスではダメなのです。
そこで登場するのが「
クラウドサービス」です。「
PaaS」とか「
IaaS」とかいったもので、Node.jsに対応しているサービスを探して使うのが一番でしょう。現在、Node.jsに対応している主なクラウドサービスとしては以下のようなものが挙げられます。
●Herokuhttps://www.heroku.com/
●OpenShifthttps://www.openshift.com/
●Cloud Foundryhttp://www.cloudfoundry.com/
ここでは、
Herokuを利用することにします。Herokuは、Ruby on Railsが使えるクラウドサービスとして有名ですが、現在はその他の言語にも対応しており、Node.jsも使うことができます。では、利用の手順を整理しておきましょう。
●Heroku登録の作業1. Herokuアカウントの取得まずは、上のHerokuサイトにアクセスし、アカウントを取得します。画面の右下に見える「
Sign Up」ボタンをクリックすると、サインアップのページに移動します。ここで、登録するメールアドレスを記入し、「
Sign Up」ボタンを押してください。
2. パスワード設定登録のメールアドレス宛に、「
Confirm your account on Heroku」という登録のメールが届きます。このメール内にあるリンクをクリックすると、ブラウザが開き、「Welcome to Heroku」というWebページが表示されます。ここで登録のメールアドレスにパスワードを設定してください。これで登録完了です。
完了すると、「
Heroku Dashboard」という画面になります。これは、Herokuで公開しているWebアプリの管理画面です。とりあえず今は使わないのでブラウザを閉じて構いません。
●Heroku Toolbeltのインストール3. ダウンロードページにアクセス続いて、「
Heroku Toolbelt」というプログラムをインストールします。これは、Herokuを利用するために必要なプログラム(Ruby、Gitといったもの)を一式まとめてインストールしてくれるものです。以下のアドレスにアクセスし、各プラットフォーム用の
Heroku Toolbeltをダウンロードして下さい。
https://toolbelt.heroku.com/
4. インストールHeroku Toolbeltは、専用のインストーラになっています。ダウンロードしたプログラムを起動してインストールを行なってください。基本的には、デフォルトの設定のまま進めれば問題なくインストールできるはずです。
――以上で、Herokuを利用するための準備は整いました。ただし、まだデプロイはできません。その前に、必要なファイルの準備があります。