データベースは、Webアプリケーションの作成で非常に重要です。Node.jsでも、データベースを利用するための機能はあります。ただし、標準で用意されているのではなく、アドオンプログラムを追加して利用することになります。
この種の開発でデータベースを利用するとき、考えなければならないのは「本番環境はどうなっているか」でしょう。ローカルで動いているだけではつまらないですから。
ここでは、「HerokuでWebアプリをデプロイする」ということを目標に説明することにしましょう。そのためには、まず「Herokuのデータベース環境はどうなっているか」を知らなければいけませんね。
Herokuの場合、標準で
PosgreSQLが対応しています。他のものも使えないことはないのですが、基本はPostgreSQLと考えてください。
では、HerokuでNode.jsアプリからPostgreSQLを利用するための準備を整えましょう。これは、Herokuの設定と、Node.js側の設定が必要になります。なお、ここでは、既にNode.jsアプリをHerokuにデプロイできる状態になっているものとして説明を行います。まだの場合は、heroku createでアプリケーションを準備し、一度デプロイして動作確認をしておいてください。
●PostgreSQLの用意当たり前ですが、ローカル環境にPostgreSQLをインストールしておく必要があります。以下のアドレスからプログラムをダウンロードし、インストールしておきましょう。「サーバーで動けばいいからいらないや」と思ってはいけません。ローカル環境にPostgreSQLがインストールされていないと後でHerokuの作業で問題が発生しますので、必ず用意してください。
http://www.postgresql.org/download/●環境変数Pathの設定インストールしたPostgreSQLの「
bin」フォルダのパスを、環境変数
pathに追加し、「bin」内のコマンドが名前で呼び出せるようにしておいてください。Windowsであれば、PostgreSQL 9.2は標準で以下のパスにインストールされますので、これをPathに追加すればよいでしょう。
C:\Program Files\PostgreSQL\9.2\bin
●Node.jsの準備コマンドプロンプト/ターミナルからNode.jsのアプリケーションディレクトリにカレントディレクトリを移動しておきます。そして以下のようにコマンドを実行しておきます。
npm install
これは既におなじみですね。念のため、必要なプログラムをすべて
npmでインストールをしておきましょう。
npm install pg
「
pg」が、PostgreSQLをNode.jsで利用するためのアドオンプログラムになります。これで
pgと、これに必要なプログラム類がインストールされます。