では、C#のプログラムはどうやって開発していくのでしょうか。実際にやりながら手順を説明していきましょう。
●環境変数Pathの設定まず、開発に入る前に、環境変数の設定を行っておきましょう。.net frameworkにはコンパイラが用意されていますので、これが利用できるようにしておきます。
.net frameworkは、Windowsのインストールディレクトリ(通常は、
c:\windows)内の「
Microsoft.NET」といいうフォルダ内に保存されます。この中に「
framework」あるいは「
framework64」というフォルダがあり、その中にバージョン番号名のフォルダとして.net frameworkがインストールされています。
このフォルダの中にコンパイラなどのプログラムが入っています。ですから、環境変数Pathに、以下のようなパスを追加しておけばプログラムがファイル名で実行できるようになります。
C:\Windows\Microsoft.NET\Framework\バージョン番号\
64bit版を利用するならば、「
Framework」の代りに「
Framework64」を指定すればよいでしょう。またWindowsのインストール場所が異なる場合は、フォルダのパスをそれぞれに合わせて修正してください。
環境変数の設定は、「システム」コントロールパネルを起動し、「詳細設定」タブにある「環境変数」ボタンをクリックして行います。これで既に登録されている環境変数のリストが表示されるので、そこから「path」を選択し、「編集」ボタンで編集ダイアログを呼び出して先のパスを追記します。くれぐれも、既に書かれている値を消したりしないように注意してください。
●プログラの作成1. ソースコードを作成するまずは、C#のソースコードを作成します。テキストエディタ等を起動して、下のリスト欄の内容を記述してください。これがC#のソースコードです。記述をしたら、「
MyApp.cs」というファイル名で保存をしましょう。
2. ディレクトリを移動コンパイル作業はコマンドプロンプトを使います。コマンドプロンプトを起動したら
cdコマンドでソースコードファイルのある場所に移動してください。デスクトップにファイルが有るなら、「
cd Desktop」でOKです。
3. プログラムをコンパイルする作成したソースコードをコンパイルします。これは「
csc」というコマンドを実行します。
cscの後に、コンパイルするソースコードファイル名を記述しEnterするだけです。この例ならば、こんな具合に実行します。
csc MyApp.cs
4. プログラムを実行するコンパイルすると、「
MyApp.exe」というEXEファイルが作成されます。これはそのままダブルクリックして実行することもできますが、コンソールプログラムなので一瞬コマンドプロンプトウインドウが開いてすぐに終了してしまいます。ちゃんと動いてるはずですが、なんだかよくわからないでしょう。(そのうち、プログラムが終了しないようにする処理なども説明しますが、とりあえずは、ということで)
動作確認は、コマンドプロンプトから「
MyApp」を実行して行うのが良いでしょう。実行して「
Hello C#!」と表示されれば、プログラムはちゃんと作成されており、問題なく動いています。