■クリックイベントとイベントハンドラ
では、ボタンをクリックして簡単な処理を実行させてみることにしましょう。ボタンクリックの処理を実行するには、いくつか設定しなければいけないことがあります。
●名前の設定
1つは、配置したコントロール類に「名前」を設定することです。プログラムの中で、画面に配置したコントロールを利用する場合、名前が重要になります。名前を使ってコントロールを指定するのです。ですから、名前が設定されていないとプログラム内でコントロールを利用するのが面倒になります。
コントロールをクリックして選択すると、プロパティの一番上に「名前」という欄が表示されるはずです。デフォルトでは<名前なし>と設定されているでしょう。ここに、選択されたコントロールにつける名前を入力します。今回は以下のようにしておきましょう。
TextBlock――textblock1
TextBox――textbox1
Button――button1
●イベントハンドラの設定
ボタンをクリックして何かを実行させるというとき、「クリックしたらこれを実行する」ということを設定しないといけません。それを担当するのが「イベントハンドラ」というものです。
「イベント」というのは、ユーザーがクリックしたりキータイプしたり、あるいは画面の表示が更新されたりというように、何かの操作を行った時に発生する信号です。例えば、Buttonをクリックすると、そのButtonに「Click」というイベントが発生するのです。すると、Clickのイベントハンドラに設定された処理が実行されます。イベントハンドラは、「あるイベントが発生した時に何かを行わせるためのトリガー」となるものなのです。
これは、プロパティのウインドウで設定することができます。画面に配置したButtonをクリックして選択してください。そしてプロパティのウインドウの右上(名前の入力欄の右側)にある稲妻のアイコンをクリックしましょう。すると、下に表示されていたプロパティ名のリストから、イベントハンドラ名のリストに表示が切り替わります。
このイベントハンドラのリストは、そのイベントが発生した時に実行するメソッド名を示します。では、「Clickというところに、「button1_click」と入力し、Enterキーを押してください。これでClickイベントにbutton1_clickというメソッドが設定されます。
これでXAML側の設定は完了しました。後は、呼び出されるメソッドを作成するだけです。
※リストが表示されない場合
AddBlockなどの広告ブロックツールがONになっているとリストなどが表示されない場合があります。これらのツールをOFFにしてみてください。
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