アプリケーションで使用する各種の設定を保管するには、いくつかのやり方が考えられます。
テキストファイルなどに保存しておくというやり方もありますが、Windows 8アプリでは、あらかじめ用意されている設定保存用のクラスを利用して保存するのが一般的です。
設定の保存に関するクラスは、
Windows.Storageパッケージの「
ApplicationDataContainer」クラスとして用意されています。これは以下のようにしてインスタンスを取得します。
ApplicationDataContainer 変数 = ApplicationData.Current.LocalSettings;
利用の際には、
using Windows.Storage;を用意しておくのを忘れないで下さい。
ApplicationDataクラスは、これも
Windows.Storageパッケージにあるもので、文字通りアプリケーションのデータを管理するためのものです。このクラスの
Currentプロパティに、現在のアプリケーションに関する
ApplicationDataインスタンスが保管されています。
この
ApplicationDataインスタンスの「
LocalSettings」プロパティに、
ApplicationDataContainerが用意されています。このインスタンスにあるメソッドを利用することで、現在のアプリケーション用の設定情報を読み書きすることができます。
では、設定情報の読み書きは? これは実は非常に簡単です。
ApplicationDataContainerは、
Valuesというプロパティにコレクションが用意されており、そこに配列のような感覚で値を読み書きできます。
●値の保管《ApplicationDataContainer》.Values[ キー ] = 値;
●値の取得変数 = 《ApplicationDataContainer》.Values[ キー ];
この
Valuesにはどのような値も保管することができますが、取り出す際に正しくキャストして利用するようにするのを忘れないようにしましょう。