作成されたスクリプトを見ると、デフォルトで2つの関数が作成されていることがわかります。この2つの関数は、Unityにおけるもっとも基本的なイベント用の関数なのです。
●Start関数Startは、スクリプトを組み込んだゲームオブジェクトのあるシーンが表示される際に発生するイベントです。この
Start関数に処理を書いておけば、シーンを開始する際にそれを実行します。
●Update関数これがUnityのイベントの中でも、もっとも重要なものです。
Updateは、Unityの
フレームが切り替わるごとに発生するイベントです。ここに処理を記述することで、画面が更新されるごとに処理を実行させることができます。
Unityは、映画が1コマ1コマを高速で切り替えて動いているのと同じように、「
フレーム」と呼ばれる表示を高速で切り替えて動いています。このフレームが切り替わる際に実行されるのが
Updateなのです。
――とりあえず、この
Startと
Updateに処理を書くのがUnityのプログラミングの第一歩だ、と考えておけばいいでしょう。
■Cubeを動かそう
では、実際に簡単なプログラムを書いてみましょう。下のリスト欄のようにスクリプトを書き換えてください(
Update関数の中に1行追記しているだけですね)。これを記述したら、Unityに戻って、シーンのプレイボタンを押して実行してみましょう。Cubeが回転します。
Updateで行っているのは、CubeをX, Y, Zのそれぞれの向きに1度だけ回転する、というものです。それがシーンを実行するとゆっくりと回り続けます。
Updateはフレームが切り替わる度に実行されるものでした。つまり、画面が表示されている間、ずっと毎秒何十回と呼び出され続けるのです。このため、ほんの僅か回転する処理を書いておくと、スムーズに回転し続けるようになるのですね。
では次回、ここで作成したコードの意味を理解し、いろいろとゲームオブジェクトを操作できるようになりましょう。