では、作ったアプリを動かしてみましょう。USBケーブルを使い、PCとAndroid携帯を接続してください。そして、ブロック・エディタにある「
Connect to phone」ボタンをクリックします。これで携帯と
App Inventorが接続され、プログラムが携帯で実行されます。
もし「実機が手元にない」という場合は、
AppInventorExtrasのインストールしたフォルダの中に「
start_emulator.bat」というバッチファイルがあるので、これをダブルクリックして起動してください。エミューレータが起動します。この状態で「
Connect to phone」ボタンを押せば、エミュレータに接続し、ここでアプリを実行できます。
実行したら、入力フィールドに適当に名前を書いてからボタンを押してみましょう。上のテキスト部分に「Hello,○○」と表示されます。作ったプログラムがちゃんと動いていることがわかりますね。
■アプリを出力する
では、できあがったアプリはどうやって配布すればいいのでしょうか。これは、
App Inventorの画面(Webブラウザのほう)の右上にある「
Package for Phone」ボタンを使って作業します。これはポップアップメニューになっており、以下のような項目が表示されます。
Show Barcode――ダウンロードのためのバーコード(
QRコード)を表示します。これをQRコードのリーダーで読みとり、ブラウザで開くと、自動的にアプリがダウンロードされます。アプリの配布用に、このバーコードのイメージを使うとよいでしょう。
Download to this Computer――パソコンにアプリをダウンロードします。
Download to Phone――接続した携帯にアプリをダウンロードします。
これらの操作は、実行前に「
Packaging(
パッケージング)」という作業を行います。Androidのアプリは、一定の決まった手続きに従ってアプリを
パッケージ化しなければいけません。その作業を自動で行ない、完成したパッケージをダウンロード出来るようにしてくれるのです。
ダウンロードしたアプリのパッケージは、そのまま
Androidマーケットなどにアップロードして配布してもかまいません。正規の手続を経て開発したアプリと全く同様にマーケットで配布することができます。――いかがですか。プログラミングなどほとんどわからなくても、アプリを作って、マーケットで配布できることが、これでわかったでしょう?