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Webアプリケーション作成の基本を覚えよう (4/6)

■プロジェクトのフォルダ構成

では、作成されたプロジェクトがどうなっているか見てみましょう。「samplecake」フォルダの中には、以下のようなフォルダ類がまとめられています。

bin――cakeコマンドなどの実行ファイルがまとめられています。
config――プロジェクトの設定ファイルが入っています。
logs――ログファイルが作成される場所です。
plugins――機能を追加するプラグインファイルを入れるところです。
src――ソースコードファイルが入っています。これがプログラムの本体部分です。
tests――ユニットテストのファイルが用意されます。
tmp――テンポラリファイル(一時作成されるファイル)の保存場所です。
vendor――ベンダーが提供するファイルなどを入れる場所です。
webroot――Webアプリケーションのフォルダです。ここにリソースファイル類を用意します。

これらの中でもっとも重要なのは「src」フォルダでしょう。これが、PHPのソースコードファイルを作成するところになります。CakePHPのプログラムとなるPHPスクリプトファイルは、基本的にここに作成されます。

また「webroot」も重要です。PHPのスクリプト以外にWebで利用するファイル(HTMLファイル、スタイルシート、JavaScriptのスクリプトファイル、イメージファイルなど)は、ここに用意しておきます。Webアプリケーションにアクセスすると、このフォルダの中にあるファイルがそのアプリケーション内のファイルとして扱われます。例えば、この中には「css」フォルダがあり、その中に「cake.css」というスタイルシートファイルがデフォルトで用意されています。これは、http://localhost:8765/css/cake.cssでアクセスされるようになるわけです。

この他、「config」ファイルも、プロジェクトの設定を行うのに利用します。ただ、アプリ作成時に利用する程度で、そんなに頻繁には使わないでしょう。


■「src」フォルダについて

では、「src」フォルダの中を開いてみましょう。この中も、更に細かくフォルダ分けされていることがわかります。これらも、もちろんそれぞれ役割が分かれています。では簡単に整理しておきましょう。

Console――コンソールプログラム(コマンドプロンプトやターミナルから実行するプログラム)が入っています。
Controller――これは「コントローラー」と呼ばれるプログラムが用意されます。全体を制御するためのプログラムです。
Model――これは、「モデル」のためのフォルダです。データアクセスに関連するファイル類がまとめられます。
Shell――これはシェルプログラムです。Consoleと同様、コマンドラインから実行される類いのプログラムです。
Template――テンプレートファイルです。画面表示関係のテンプレートがまとめられます。
View――「ビュー」のためのフォルダです。画面表示に関するファイルが用意されます。

これらの中でも、重要なのが「Controller」「Model」「Template」「View」といったフォルダでしょう。これらのフォルダに必要なファイルを設置していくことが、CakePHPのプログラミングなのです。



(by. SYODA-Tuyano.)

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