このさまざまな「
値」は、そのまま使うこともあるし、「
変数」に設定して利用することもあります。この「
変数」こそが、プログラミングの計算を高度に使いこなせるようにする秘密なのです。
変数というのは、さまざまな値を一時的に保管しておくことのできる「
入れ物」です。この
変数にさまざまな値を収め、その
変数どうしを計算し、その結果を更に
変数に収め……というように、
変数を使ったさまざまな計算を行っていくのが、プログラミングの本質といってよいでしょう。
この
変数は、こんな具合にして使います。
種類 変数;
種類 変数 = 値;
変数を使うときには、まず最初に「
変数の宣言」というのを行ないます。それが、これです。「この種類の値を収めるこういう名前の変数をここで使いますよ」ということを宣言するのです。これで、以後その名前の変数が使えるようになります。例えば、こんな感じですね。
int x;
int y = 123;
float z = 9.87;
String abc = "Hello";
ざっと主な値の種類の例をあげてみましたが、だいたいのイメージはつかめますね? ちょっと注意しておきたいのは、値の書き方です。
数字はそのまま直接書きますが、テキストの場合は前後に
ダブルクォート記号(
")をつけます。
"こんにちは"というような感じです。その他にも、いくつかのポイントがこの例から見て取れます。
1.プログラムの文は、最後に
セミコロン記号(
;)をつけて終わりにする。これ、重要です。Javaでは、改行してもその文は終わりになりません。長い文は何行にも分けて書く事ができるのです。その代り、最後にかならず
セミコロンを付けないと、どこで文が終わるのかわからなくなり文法エラーになります。
2.プログラムは、基本的に「
半角の英数字」で書きます。
全角文字などを使っていいのは、テキストの値の部分だけです(テキストの前後の
ダブルクォートは、もちろん半角です)。
3.値を変数に設定するのに
イコールを使います。Javaでは、
イコール記号は「右側にある値を左側のものに設定する」という働きをします。両方が等しいという意味ではありません。
4.変数の名前は、半角の英数字と、
アンダースコア記号(
_)で名づけます。必ず1つの単語になっていないといけません(間にスペースは入れられません)。また最初の1文字目は、数字は使えません。