ではJavaをやってみよう! と思っても、Javaはどこで売っているのかわからない、という人もいるでしょうね。Javaの開発ソフトは確かにいくつか市販されてもいますが、実はタダで配られているのですよ。
それは、「Java Developer's Kit」というJavaの開発ツールです。ちょっとわかりにくいんですが、一般に「JDK」と呼んでいるのは、「Java Standard Edition(Java SE)」というエディションの開発環境です。Javaは、サーバ向けとか携帯端末向けとかエディションがいくつかあるんです。Java SEは「パソコン向けJava」と考えて下さい。――これは、以下のサイトで配布されています。
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html
このページにその案内があります。これが、Javaの本家のホームページです。Windows・Linux用のそれぞれがアップロードされています。Javaをやろうと思ったら、まずここからJDKをダウンロードしてください。
Javaのソフトウェアには、実はもう1種類があります。それは「Java Runtime Environment(JRE)」というものです。これは、
http://java.com/にて配布されているものです。Webをブラウズしていて「Javaをインストールしろ」といわれてインストールするのは、たいていこのJREです。
ですから、皆さんが「Javaならもう入っている」と思っていたとしても、それはJDKではなく、JREかも知れません。JREはJavaのプログラムを実行するためのもので、開発はできません。必ずJDKをインストールする必要があるので注意してください。
なお、Mac OS Xを使っている場合、JDKは今のところ必要ありません。Mac OS XではJavaの最新バージョンがインストールされていますので、別途用意しなくともいいのです。
○JDKの構成○さて、JDKは、以下のようなものから構成されています。
「
Java Compiler」
Javaのコンパイラです。Windowsでは「javac.exe」という名前になっています。作成したプログラムをコンパイルするのに使います。
「
JRE」
Javaを実行するためのインタープリタです。Windowsでは「java.exe」という 名前です。コンパイルしてできたプログラムは、このインタープリタを使って動かします。ただし、別途JREがインストールされている場合は、おそらくそちらを使って実行することになるでしょう。
「
Applet Viewer」
これはJavaで作ったアプレットを動かすためのソフトです。Windowsは「AppletViewer.exe」です。アプレットは通常Webブラウザ上で見るためのものですが、これを使えばブラウザを使わず、アプレットをその場で動かすことができます。
この他にも、サンプルやプログラムなどいろいろとついてきますが、それらはとりあえず必要はありません。この3つのものだけ、しっかり覚えておいて下さい。