■値には種類がある
プログラミングに慣れてない人が初めて挑戦するとき、最初に引っかかるのは「値には種類がある」ということでしょう。
多くのビギナーは、Pythonのようなスクリプト言語から手始めに勉強します。こうした言語では、変数(値を保管しておくもの)などを使う場合も、あまり「値の種類」などを意識しないようになっています。このため、「どんな値でも変数に入れて使えばそれで動く」と錯覚してしまいます。
後で説明しますが、Pythonでも、値には「種類」があります。数字、テキスト、文字……という具合に、さまざまな種類があり、その種類ごとに値の使い方は変わってきます。が、実際にプログラムを書くときには、ほとんど値の「種類」なんて意識しないで書けるようになっています。
ちょっとした例を見てみましょう。IDLEを起動し、下にあげた3文のスクリプトを1行ずつ実行していってください。見たところ、だいたい似たような2つの値を足し算していますね。どれも同じような気がするでしょう。
ところが、実際に動かしてみると、この3つはぜんぜん違う働きをします。1つ目は「579」となり、2つ目は「123456」となり、3つ目はあろうことかエラーになってしまいます。
これは、1つ目は数字として計算し、2つ目はテキストとして計算?し、3つ目は2つの種類の違う値を無理やり計算しようとして失敗した、ということなのです。
つまり、Pythonという言語では、「値の種類」ということをしっかり頭に入れておかないと使えないのです。まずは、この点をしっかり頭に入れておきましょう。
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