では、
Pythonにはどのような値の種類があるのでしょうか。基本的なところをざっと整理しておきましょう。
・数字関係プログラミングで使う値といえば、まずは「数字」ですね。これは、Pythonでは沢山の種類があります。「整数」「多倍長整数」「浮動小数点数」「複素数」といったものです。これは、以下のように記述します。
整数――普通の整数です。ただ数字を書くだけでOKです。
浮動小数点数――要するに、小数点以下の値のあるものですね。あるいは、猛烈に桁数の多い数字とかにも使ったりします。これは、普通に小数点の「
.」を付けて書きます。
複素数――要するに、虚数のことですね。これは末尾に「
J」を付けます。
このうち、とりあえず「
整数」と「
浮動小数点数」だけ覚えておけばいいでしょう。複素数は、まぁ使う必要が生じるようになるまでは忘れててOKでしょう。
・テキスト関係テキストは、値の前後をクォートでくくって記述します。これは「
シングルクォート」「
ダブルクォート」「
トリプルクォート」といったものが使えます。
'Hello' "Welcome" '''Bye'''
こんな感じですね。このうち、
シングルクォートと
ダブルクォート('と")は、実は働きなど全く一緒です。普通にテキストを書くときは、このどちらかで書きます。
最後の
トリプルクォート('を3つ)は、複数行に渡るテキストを書くときに使います。シングルクォートやダブルクォートは、テキストの値の途中で改行したりできないのです。トリプルクォートは、途中で改行してもOKです。
・真偽値これは、プログラミング特有の値です。これは「二者択一の値」なのです。真か偽か、イエスかノーか、正しいか正しくないか、そういうのを示すのに使います。これは「
True」「
False」という
Pythonに用意されているキーワードを使って記述します。それ以外の値は使えません。
実際に、これらの値を使った例を挙げておきましょう。下のリストをIDLEから1行ずつ実行してみて下さい。ちょっとわかりにくいのはトリプルクォートのテキストですね。それ以外は、そう難しいものでもないでしょう。