値は、そのままむき出しで使うことはあまり多くありません。普段は「
変数」に入れて使います。
変数というのは、値を保管しておくために用意されたメモリ内のエリアを示すものです――なんていうとややこしいですね。まぁ、わかりやすく「いろんな値を入れておく入れ物」と考えておけば十分でしょう。値は、変数に入れておいて、計算したり、その結果をまた変数に入れたりして処理していくわけです。
この変数は、
イコール記号を使って利用します。例えば、このような具合です。
変数名 = 値
これで、右辺の値が、左辺の変数に収められます(
代入といいます)。変数名を書いて、こんな具合に値を代入すると、その場で変数が作られ利用出来るようになります。「あらかじめ、こういう変数を作っておくようにして……」といった面倒なことはありません。
例えば、「
a = 10」とやれば、変数aがその場で作成されます。この変数は、値と全く同じように扱えます。
■演算について
変数は、ただ値を保管しておくだけでなく、さまざまな計算をした結果を保管するのによく使われます。
・数字関係数字の演算記号は、いわゆる四則演算の記号がそのまま使えます。「
+」「
-」「
*」「
/」「
%」といったものです。テンキーのところに記号が付いているのでわかりますね? 「え、
%なんて記号、ないぞ?」と思った人。これは「割り算のあまり」を計算するものです。
この他、「
べき乗」の記号もあります。「
**」というものです。例えば、「10の2乗」なら、「
10 ** 2」と書きます。
・テキスト関係また、「テキストの演算」というのもあります。これは「足し算」と「掛け算」です。
「
+」記号――左と右のテキストを1つにつなげます。
「
*」記号――左のテキストを右の回数だけ繰り返します。
足し算は簡単ですね。例えば、「
'A' + 'B'」とすれば、
'AB'というテキストになるわけです。掛け算は、「
'A' * 3」とすれば
'AAA'になります。ちょっと面白いですね。