一般的なJavaアプリケーションと異なり、Webアプリケーションはいろいろと考慮しなければならないことがあります。まず、プログラムの構成。一般的なWebアプリケーション開発では、Webに公開するディレクトリを用意し、その中にJSPなどをまとめます。また「
WEB-INF」フォルダを用意して、そこに
web.xmlを用意したりもします。こうしたディレクトリの構成に従ってプロジェクトも作成していかなければいけないでしょう。
また、Webアプリケーションは、そのまま実行することができません。実行には、サーブレットコンテナ(いわゆるJavaサーバー)が必要です。サーバーを起動し、そこにWebアプリケーションがデプロイされて初めて利用できるようになります。
こうしたことから、Webアプリケーションの開発には、一般のJavaアプリケーションとは異なる作り方をする必要がある、ということは容易に想像がつくでしょう。
■maven-archetype-webappを利用する
Webアプリケーションのプロジェクト作成には、「
maven-archetype-webapp」というものを使います。コマンドプロンプトあるいはターミナルから、以下のように実行して下さい。
mvn archetype:generate -DarchetypeArtifactId=maven-archetype-webapp
これで、Webアプリケーション用のプロジェクトを作成するためのテンプレートが利用されます。例によって、以下の項目を入力していきましょう。
グループID: : com.tuyano.libro
アーティファクトID: : SampleWebApp
バージョン: 1.0-SNAPSHOT: :(デフォルトのまま)
パッケージ: com.tuyano.libro: :(デフォルトのまま)
これで、
SampleWebAppというプロジェクトが作成されます。これを元に、Webアプリケーションの開発を行なっていけばよいでしょう。