ここまでは、ただ記述したプログラムを順番に実行するだけのサンプルでしたが、プログラムというのはもちろんそんなに単純なものではありません。
汎用性の高い処理は、ひとつの塊にして、いつでもどこからでも呼び出せるようにする工夫が必要です。そのために用意されているのが「
関数」です。
Swiftでは、多用される処理は関数として定義し、呼び出すことができます。これは以下のような形で記述します。
func 関数名 ( 引数の指定 ) -> 返値 {
……実行する処理……
return 値
}
関数名の後に
()で引数の指定を記述します。この引数は、「
変数名 : タイプ」というように、名前とタイプをセットで記述します。複数の引数がある場合は、カンマで区切って記述します。
->の後には、その関数の返値のタイプを記述します。値を返さない場合には、「
Void」を指定してください。あるいは返値の指定を省略しても自動的にVoidと判断されます・4
返値は、
returnを使って記述します。
Voidが指定された場合は、
returnは不要です。
下に簡単な関数の例を挙げておきましょう。これは整数を引数にして呼び出すと、1からその値までの合計を計算して返す関数calcを用意し、これを呼び出すものです。ここでは、
calc(num:Int)という形で記述し、
Int型の値を1つ引数に渡すことがわかります。また、
-> Intとあることで、
Int型の値が返されることがわかりますね。