プログラミング言語は、多数の値をひとまとめにして扱うための特別な変数というのがたいてい用意されています。一般に「
配列」と呼ばれるもので、これは番号をつけて値を管理することができます。例えば、「1番の値を☓☓に変更する」とか「3番の値を取り出す」というようにして、たくさんの値を番号で管理するわけですね。
Pythonに用意されている配列機能は「
リスト」と呼ばれるものになります。これは、以下のような形で記述されます。
変数 = [ 値1, 値2, …… ]
[]の中に、それぞれの値をカンマで区切って記述します。これで、それらの値を順に番号付けしたリストが作られます。この番号は、一般に「
インデックス」と呼ばれます。
重要なのは、「インデックスは、ゼロから始まる」という点でしょう。つまり、1つ目の値は「ゼロ番」になり、2つ目の値が「1番」に、3つ目の値が「2番」に……という具合にナンバリングされるわけですね。10個の値があったなら、インデックスの番号は0〜9になります(1〜10ではありませんよ!)。
リストにある個々の要素を取り出す場合は、
変数[番号] という具合に記述します。例えば、
arr[0] = "OK"
val = arr[1]
こんな具合に利用します。これで、リストの指定した番号の要素を変更したり、取り出したりできます。
下に、リストの簡単な利用例をあげておきましょう。ここでは、前回紹介した「
for 〜 in …」という構文を使い、リストにあるすべての要素を書きだしています。この構文は、
for 変数 in リスト:
こんな具合に記述することで、リストから順に値を取り出しては変数におさめて繰り返しを実行します。「
リストと
for」は非常によく使われるので、2つセットで覚えておきましょう。