リストはさまざまなところで利用されますが、実は意外なところで使われることがあります。それは「
テキスト」です。
Pythonでは、テキストの値は「
文字のリスト」として扱うこともできます。例えば「Hello」というテキストは、
str = ['H', 'e', 'l', 'l', 'o']
こんな具合に、5つの文字のリストとして考えることもできるのです。これで、例えば
str[0]なんてやれば、
'H'の文字が取り出せたりするのです。
ただし、このように扱えるのは「文字を取り出すとき」だけです。同じようにして文字を変更することはできません。つまり、「テキスト=リスト」というわけではないのですね。あくまで「テキストの中の文字を取り出すのにリストを利用出来るようにしている」と考えたほうがいいでしょう。そうすることで、非常にわかりやすくテキスト内の文字を取り出すことができます。
下に、簡単な利用例をあげておきます。
"Hello"というテキストから順に文字を取り出し、新しいテキストを生成しているサンプルです。実行してみると、「
HH~ee~ll~ll~oo~」とテキストが書き出されます。テキスト内の文字を扱うのにリストが使える――このことは覚えておくとけっこう重宝しますよ。