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Gradleプロジェクトを作成する (4/5)

■gradle initコマンドとtypeの種類

では、Gradleプロジェクトを作成した「gradle init」コマンドについて説明しておきましょう。

これは、「init」というタスクを実行するものです。Gradleは、実行する処理は「タスク」と呼ばれます。gradleコマンドでは、このタスクを指定して実行するのです。

initタスクは、フォルダ内にプロジェクトのファイルやフォルダ類を生成し、フォルダを初期化します。これには、--typeというオプションが付けられます。このオプションにより、「どういう種類のプログラム作成用プロジェクトに初期化するか」を指定できるようになっています。このタイプは少しずつ増えており、2017年10月現在では以下のものが用意されています。

java-application
先ほど利用しましたね。Javaアプリケーションのプロジェクト作成のためのタイプです。デフォルトでApp.javaが用意されます。

java-library
Javaのライブラリプロジェクト作成のためのタイプです。単に、サンプルで用意されるソースコードファイルがアプリケーションのメインクラスになっていない、という程度の違いです。(あと、少しbuild.gradleも違う)

groovy-application
Groovyによるアプリケーション開発のためのプロジェクトです。Groovy開発の基本タイプといっていいでしょう。

groovy-library
Groovyによるライブラリ開発のためのプロジェクトです。基本的にはgroovy-applicationと同じでサンプルコードが違う程度です。

scala-library
これはJava仮想マシン上で動く言語「Scala」の開発用タイプです。Scalaでは、まだアプリケーションのタイプは用意されていないようです。

basic
基本のタイプです。これはすべてのタイプのベースとなるもので、「src」は用意されません。またビルドファイルにも具体的な処理などは記述されていません。--typeをつけず、ただgradle initと実行すると、このbasicタイプが選択されます。

Javaプログラマは、「java-application」「java-library」だけ知っていれば十分でしょう。どれも同じような名前でですから、簡単に覚えられそうですね。



(by. SYODA-Tuyano.)

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