では、開発の本体部分となる「
src」フォルダを開いてみてみましょう。このフォルダの中には、既に幾つかのフォルダとファイルが用意されています。フォルダの構成を整理すると以下のようになっているのがわかるでしょう。
「src」フォルダ
┣「main」フォルダ
┃ ┗「java」フォルダ
┃ ┗ App.java
┗「test」フォルダ
┗「java」フォルダ
┗ AppTest.java
「src」フォルダ内には、「
main」と「
test」という2つのフォルダが用意されます。これらはそれぞれ以下のような役割を果たします。
・「main」フォルダこれが、作成するプログラム本体のファイルをまとめておくためのフォルダです。これを開くと、中に「
java」フォルダがあります。これは、Javaによるソースコード関係を入れておくためのフォルダです。この中に、サンプルとして
App.javaというソースコードファイルが用意されています。
・「test」フォルダこれは、ユニットテスト用のファイルをまとめておくためのフォルダです。やはり「
java」フォルダがあり、その中に「
AppTest.java」というサンプルファイルがあります。
「main」も「test」も、その中にはまず言語名のフォルダがあり、そこにその言語で記述されたソースコードファイルが配置される、という構造になっていることがわかります。これが、Gradleプロジェクトの基本的なフォルダ構成なのです。
■実はsrcの中身は「Maven」と同じ?
中には、このフォルダ構成を見て「どこかで見たことあるぞ?」と思った人もいるかも知れませんね。
実は、この「src」フォルダの構成は、
Apache Mavenによるプロジェクトとまったく同じなのです。Mavenのプロジェクトも、プロジェクトフォルダ内に「src」フォルダがあり、その中に「main」と「test」があって……というように、まったく同じ構成になっているのです。
こうしたビルドツールは、なんといってもMavenによって一般的に普及したといって良いでしょう。Mavenは良くも悪くもJavaビルドツールの標準となっており、GradleもMavenのフォルダ構成をそのまま踏襲しているのです。