続いて、繰り返しの構文に進みましょう。繰り返しのもっともシンプルな構文は「
while」というものです。これは条件を設定し、その条件がtrueである間、指定の処理を繰り返し続けるというものです。
・while構文の基本形while( 条件 ){
……繰り返す処理……
}
whileは、その後の
()に条件を持っています。この条件は、if構文の条件と同じもので、真偽値の値として得られるものなら何でも使えます。
Dartは、
whileで条件をチェックし、trueならばその後の
{}部分を実行します。実行後、また
whileに戻り、また条件をチェックしてtrueならば
{}部分を実行します。
whileに戻り、条件がtrueならばまた……という具合に、条件がfalseに変わるまで何度でも繰り返し処理を一考します。
■do-while構文もある!
この
while文は、「最初に条件をチェックする」というものです。最初から条件がfalseならば、用意された処理は一度も実行されることなく次に進みます。
条件がfalseだったとしても、最低でも1度は用意した処理を実行してほしい」という場合のために、「
do-while」という構文も用意されています。これも、
while文と同じように条件を持っており、それがtrueの間、繰り返し続けます。
・do-while構文の基本形do {
……繰り返す処理……
} while( 条件 );
この
do-while文は、見ればわかるように、繰り返し実行する処理部分の後に
while( 条件 ); があります。
doの後の
{}部分を実行した後で条件をチェックするのです。ということは、最初から条件がfalseであったとしても一度は
{}部分を実行することになります。
それ以外の場合においては、どちらの書き方もだいたい同じ働きを考えていいでしょう。下のリスト欄に、変数nまでの合計を計算し表示する例を2通り挙げておきます。実行するとどちらも結果は同じです。