多くのプログラミング言語では、多数の値をまとめて扱うための機能を持っています。Dartにもこのための機能があり、いくつかの値が用意されています。
こうした「多数の値を扱うためのもの」は、一般にコレクションと呼ばれます。今回は、Dartのコレクション機能について説明をしていきましょう。
まずは、「
リスト」についてです。リストは、コレクションの中でももっとも多用されるものでしょう。これは番号を使って値を整理するものです。
リストでは、
[]という記号を使って値を設定します。保管する値はそれぞれカンマで区切ります。また保管されている値は、
[]に番号を指定して取り出すことができます。
・リストの作成変数 = [ 値1, 値2, ……];
・値を取り出す変数 = リスト [ 番号 ];
・値を変更するリスト [ 番号 ] 値;
・いくつの値が保管されているか調べる変数 = リスト . length;
リストに保管されている値には、ゼロ番からの通し番号(
インデックスと呼ばれます)が割り振られています。値を取り出したり変更するときは、この番号を指定します。ただし、値を設定する場合は、そのインデックスがリストに用意されていなければいけません。値を設定っする時、指定したインデックスが用意されていないとエラーになります。
・値の追加リスト . add ( 値 );
・値の挿入リスト . insert ( 番号 , 値 );
・値の削除リスト . remove( 値 );
リスト . removeAt( 番号 );
リストには、値を追加したり取り除いたりする機能が一通り揃っています。これらは、リストを設定した変数を利用して操作します。変数の後に「
○○.add」という具合にドットを付けて更に
addなどを記述することで、その変数に入っているリストを操作できます。
addは、リストの一番最後に値を追加します。
insertは、インデックスの番号と値を()部分に指定することで、その場所に値を挿入できます。
removeは、指定した値をリストから取り除きます。
removeAtは、指定したインデックスの値を取り除きます。
――とりあえず、これぐらいの使い方がわかっていれば、リストを利用できるようになるでしょう。下に、簡単な利用例を挙げておきます。これを実行すると、最終的にリスト
arrは、
[500, 200, 300, 400] という内容になっています。