サンプルとして作成したプロジェクトでは、
「JUnit」というライブラリの情報が
<dependencies>内に記述されていました。これは、ユニットテストのための機能を提供するJavaのライブラリです。Javaでテストといえばたいていはこの
JUnitが使われます。
このライブラリの情報は以下のようになっています。
グループID:junit
アーティファクトID:junit
バージョン:3.8.1(場合によって違っているかも?)
スコープ:test
グループIDとアーティファクトIDは、固定で、それぞれ「
junit」と指定されています。これが、JUnitに割り当てられた値です。バージョンは、プロジェクトを作成した時の最新バージョンが設定されているはずです。
スコープは「
test」となっています。これは、テスト実行時にのみ利用されることを示します。実際にプログラムを実行するときには利用されません。このため、プログラムをビルドしパッケージ化したときも、このJUnitというライブラリは組み込まれません。
Mavenでは、プログラムのビルドやパッケージ化などの処理を行う際には、必ずユニットテストも同時に実行されます。このとき、テスト用のライブラリが用意されていないとビルドに失敗します。したがって、デフォルトで記述されているJUnitライブラリの
<dependency>タグは、「Mavenプロジェクトに必須のライブラリ設定」だといってよいでしょう。使わないからといって削除しないようにしましょう。