一般的なJavaアプリケーションは、
gradle initで作成できました。が、それではWebアプリケーションはどうでしょうか。
Webアプリケーションは、プログラムの構成も、また実行の仕方も異なります。Javaのクラスだけでなく、HTMLやJSPなども使いますから、それらをきちんとひとまとめにしてwarファイルを作成しなければいけません。また、実行にはサーブレットコンテナ(いわゆるJavaサーバー)も必要になります。
こうしたことを考えたなら、普通のJavaアプリケーションと同じやり方では難しいことは想像ができるでしょう。では、実際にプロジェクトを作りながら、Webアプリケーション開発の手順を説明していきましょう。
まずは、プロジェクトを作成します。コマンドプロンプトまたはターミナルを起動し、適当な場所にプロジェクトのフォルダを用意しましょう。
mkdir GradleWebApp
cd GradleWebApp
ここでは、「
GradleWebApp」という名前にしておきました。フォルダを作成してその中に移動し、Gradleの初期化を行いましょう。
gradle init --type java-application
これでOK。見ればわかるように、ごく普通のJavaアプリケーションと同じやり方です。
実は、2017年10月時点では、Gradleには「Webアプリケーション専用のタイプ」というのは用意されていないのです。このため、
java-applicationタイプで初期化をし、あとは手作業でプロジェクトを作成していくしかありません。