■ファイル・フォルダの構成
作成されたプロジェクトには、多数のファイルやフォルダが用意されています。ウインドウの左側「グループとファイル」に、プロジェクト名(ここでは「MyIApp」)という項目があり、その中にいくつかのフォルダが並んでいるのがわかるでしょう。これらに用意されているファイル類についてざっと頭に入れておきましょう。
「Classes」フォルダ
これは「クラス」の定義を記述したソースコードがまとめられています。標準で、2種類のクラス定義のためのファイルが用意されているはずです。ざっと以下のようなものが入っています。
MyIAppAppDelegate.h/MyIAppAppDelegate.m
「プロジェクト名AppDelegate」というクラスが用意されます。その.hファイルと.mファイルです。アプリケーションの土台部分となるクラスになります。
MyIAppViewController.h/MyIAppViewController.m
「プロジェクト名ViewController」というクラスが用意されます。その.hファイルと.mファイルです。画面に表示される「ビュー」というものに関するクラスです。
「Other Sources」フォルダ
クラス以外のソースコード類は、ここに保管されます。これも初期状態では、以下の2種類のファイルが作成されています。
main.m――main関数が定義されています。プログラムの起動部分になります。
MyIApp_Prefix.pch――「プロジェクト名_Profix.pch」という名前のものが用意されます。プリコンパイル・ヘッダーというもので、まぁ普通はいじることはありません。存在を忘れていいです。
「Resources」フォルダ
プログラムで必要となるリソース類(ソースコード以外の、各種データが保管されているファイル)がまとめられています。標準では、以下の3種類のファイルがあります。
MainWindow.xib――Interface Builderのファイルで、アプリのメイン画面のGUIを保管してあります。
MyIAppViewController.xib――「プロジェクト名ViewController.xib」というのも、やはりInterface Builderファイルで、ここに具体的なGUIのデザインがされます。
MyIApp-Info.plist――プロパティリストというものです。アプリケーションに関する各種の設定情報などがまとめられています。
「Frameworks」フォルダ
使用しているフレームワークが表示されます。iOSの標準的なアプリの場合、以下の3つの項目が表示されているはずです。
Foundation.framework――「Foundation」フレームワークです。Objective-Cをやったことがあれば、既におなじみのフレームワークですね。
UIKit.framework――「UIKit」というのはiOS独自の機能(主にユーザーインターフェイス関係)を利用するためのフレームワークです。このフレームワークを使うことで、iOSのさまざまな機能が使えるようになります。
CoreGracphics.framework――グラフィック描画に関するフレームワークです。グラフィックを利用する場合は、UIKitだけでなく、このフレームワークが必要になります。
「Products」フォルダ
ビルドされたアプリがここに表示されます。
――開発を行う際に編集作業などが必要となるのは「クラス関係のソースコード」と「Interface Builderのファイル」でしょう。まずは、この2つのもの(「Classes」「Resources」フォルダにあります)の在り処とファイル名は頭に入れておきましょう。
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