Dashcodeを起動すると、新しいウインドウが現れ、「
新規プロジェクトのテンプレートを選択:」と表示されたシートが現れます。ここで、「
プロジェクト」を作成していきます。プロジェクトというのは、プログラム作成の単位となるものです。1つのプログラムでは、さまざまなファイルや設定情報などが必要となりますので、それらをまとめて管理しなければいけません。そのために用意されているのがプロジェクトです。
では、このプロジェクトを作成しましょう。シートの左側には「
Safari」「
Dashboard」といったアイコンがあります。
Webアプリを作成する場合、「
Safari」を選択します。右側に、Webアプリのプロジェクト用テンプレートがいくつか表示されますので、ここから作成したいものを選択します。
ここでは、もっともシンプルな「
カスタム」を選択してください。これは、何もない空っぽのWebアプリを作成します。これに、必要に応じて部品を組み込んでWebアプリを作成していく、というわけです。「
カスタム」を選択すると、シートの中央付近に「
開発する対象」というチェックボックスが表示されます。ここでは、スマートフォン向けのアプリを作成しますので、「
Safari」のチェックをOFFにし、「
Mobile Safari」だけをONにしてください。これで「選択」ボタンを押すと、プロジェクトが作成されます。「Safari」もONにしておくと、パソコンのブラウザでアクセスする場合のページも同時に作られます。ちょっと話が面倒になるので、ここではOFFにしておきましょう。
プロジェクトを作成したら、まずは<ファイル><保存>メニューを選び、名前をつけてプロジェクトを保存しておきましょう。
■Dashboardって?
新規プロジェクトの作成シートには、Safariの他に「
Dashboard」という項目もありました。これ、「
ダッシュボード」のアプリを作るためのものなのです。
ダッシュボードというのは、Mac OS Xに標準で用意されている、ちょっとしたアクセサリープログラムを動かす機能ですね。ダッシュボード・キーを押すと、画面に小さいアプリがずらっと現れます。実は、このダッシュボードのアプリも、HTML + JavaScriptという、Webアプリと同じ技術で作られているのです。
今回、DashcodeでWebアプリを作る方法について説明をしていきますが、その基本がわかれば、そのままダッシュボードのアプリも作れるようになります。つまり、Dashcodeを使ってWebアプリを作る手法を覚えると、「1粒で2度おいしい」というわけ。